SharePoint2007で発行ページを最大限に活用する(1)〜概要〜

(3年前の記事の転用)

 私は以前からSharePoint2007のプロジェクトサイトの管理者の一人(技術担当)なので、エンドユーザー(プロジェクトメンバー)にSharePointを活用してもらえるよう、色々と工夫しなければならない立場におかれてきた。普通のWebサイトと比べ、Microsoftの独自機能が満載なため、使う側からするととっつきにくいという意見が当初多かったからだ。
 SharePointで積極的に活用したいものとして以前から使用し続けているものに「発行ページ」機能がある。これは一般的にはCMS用に使われるものではあるが、
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(1)リッチHTMLフィールドがページに埋め込まれている
 ・このフィールドはすぐに編集が可能
 ・書きこんだHTMLはページに埋め込まれるので、移動しても情報が無くなる事はない
 ・このHTMLフィールドと類似するものとして「コンテンツエディタWebパーツ」があるが、エンドユーザーから見ても、このWebパーツのHTMLを変更するためには三回ぐらいボタンを押さないと変更できない不便さがある
 ・また運用面からみてもページをWindowsエクスプローラでコピー/移動したりDLすると、当然Webパーツは無くなってしまうのでメンテしにくいというデメリットがある

(2)タイトルやナビゲーションバーがトップ/サイドに表示された状態でページが表示されるので、見やすい
 ・HTMLだとaspは処理できないのでこうはいかない

(3)必要であればWebパーツをいくらでも追加できる
 ・管理者側でページレイアウトはいくつか用意し、よく使われるものは構成をフレキシブルにしておく

(4)SharePointと連動し、チェックイン/チェックアウト機能が利用しやすい
 ・ページ上で編集可能なので、いちいちライブラリのリストを表示してチェックイン/チェックアウトをしなくてよい

(5)ページレイアウトの管理下に置く事ができる
 ・ページレイアウトのデザインを変更すれば、一括してページのレイアウトを変更できる
  (ただし、もともと備えていたWebパーツ領域を削除すると、エンドユーザーが設定していたWebパーツが軒並み消えてしまうので注意(追加か領域変更ぐらいにとどめておくべき))
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という利点があり、1プロジェクトの情報をWebにまとめるには良いとして、この機能を推進してきた。ただし、いくつか使い勝手の悪いところがあったため、色々とカスタマイズしている(これについては別途、述べていくことにする)。