MAC OS X Lionカスタマイズ4:MacPortsのインストール

必要なソフトやライブラリをソースからビルドする方法でもできないことはないのだが、依存関係を調べる必要もあり、その一つ一つをインストールするのは大変な作業である。その過程で人的ミスもするだろう。また、元々MAC OS Xのインストール時に最初から入っているライブラリとの相性が悪い場合もあるため、通常はその系列(例えばGNU系ならGNU系)を一つのパスにまとめてインストールする必要があり、.configureのオプション指定も気を使うことになる。更にMACでは、あるいはMAC OS X Lionでは、または64bitでは、ソースコードやサポートファイルが間違っていたりして、デフォルトではビルドできない場合も多い。従って、それを解決するには問題点を一つ一つ解明していかなければならない。
MacPortsを使えば、依存関係のチェックの後、依存するライブラリをすべて事前にインストールしてくれるし、MAC OSで正常にビルドできるようパッチあてがされたり、適切にチューニングされているので、特に苦労する必要なく簡単にインストールできて便利。ライブラリの更新やアンインストールも簡単だ。

MacPortsのサイトへ行き、Installing MacPortsからMAC OS X Package Installerをダウンロードして、パッケージからMacPortsをインストールする。

MacPorts本体とMacPortsを使ったインストールは、すべてデフォルトでは /opt/localにインストールされるので、
/opt/local/bin
/opt/local/sbin
をPATHに追加しておく。

$ export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin:$PATH
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<補足:>
例えば、gettextをMACでインストールした場合、gettext-tools/gnulib-lib/stpncpy.cのコンパイルで失敗する(solution : http://techshow.me/doc/276)。